医学を基礎とするまちづくり「Medicine-Based Town」を掲げる奈良県立医科大学。その構想の実現と社会実装をミッションとして2018年10月に設立されたのが、同大学発ベンチャーのMBTリンクだ。同社はこのほど、様々な企業との実証実験を経て、第1弾のサービスの発売にこぎ着けた。

MBTリンクの梅田氏(写真:山本 尚侍、以下同)

 「かねて取り組んできたIoT機器によるヘルスケアサービスをパッケージ化して、低価格で提供していく」――。プロジェクトの中心人物であるMBTリンク 代表取締役社長の梅田智広氏はこう語る。

 今回発売したのは、腕時計型ウエアラブル端末と環境センサーを組み合わせた健康管理サービス。環境センサーでは、温度、湿度、照度、UV、騒音などを取得できる。

今回のサービスで用いる腕時計型ウエアラブル端末(左)と環境センサー(右)

 これらを組み合わせてリアルタイムで健康状態や周囲の環境を把握し、専用アプリで可視化。データはクラウドへ送信され、独自アルゴリズムによる判定でしきい値を超えた場合は、アプリに「心拍数が高い」「周辺気温が高い」などといったアラートが通知される仕組みだ。

 この基本サービス「MBT Standardパック」を、月額利用料980円で提供する。「低価格にしたのは、BtoBを意識したから。企業や自治体には集団の健康管理をしたいニーズがある。例えば、現場の作業員の健康を管理したい場合、まずコストをクリアできないと交渉に入ることすらできない」。梅田氏はこう語る。