送迎の最適ルートをAIを使用して生成

 「らくぴた送迎では、送迎前、送迎中、送迎後の3つのシーンで送迎業務をサポートします。予め利用者と車両の情報を登録しておけば、送迎前には最適ルートを生成してくれます」(岡本さん)

らくぴた送迎は、送迎前、送迎中、送迎後のいずれの業務もサポートする(資料提供:ダイハツ工業)
らくぴた送迎は、送迎前、送迎中、送迎後のいずれの業務もサポートする(資料提供:ダイハツ工業)
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 送迎中は施設のパソコンとドライバーの持つスマホが連携し、リアルタイムで車両の位置を把握することができる。また利用者の急なキャンセルなどにも即応可能だ。送迎後はスマホで入力された実績が運行記録として蓄積され、計画の改善に繋げることができる。

 「送迎の運行計画って本当に複雑です。以前はベテラン職員しか組み上げることはできなかった。しかしらくぴたを導入することで、データを入力するだけで誰もが比較的簡単に運行計画を作成することができるようになるのです」(岡本さん)

 ダイハツは、らくぴた送迎をベースにさらに一歩進化させたシステム『ゴイッショ』を開発。2021年11月には、香川県三豊市の社会福祉法人三豊市社会福祉協議会との協業で、ゴイッショを使ったプレ運行を開始した(2021年11月29日~2022年1月28日)。

プレ運行の様子。利用者の自宅前でピックアップ(写真提供:ダイハツ工業)
プレ運行の様子。利用者の自宅前でピックアップ(写真提供:ダイハツ工業)
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 「AI搭載の乗り合いバスがゴイッショのコンセプトです」と岡本さんは言う。

 例えばひとつの地域に、運営母体の異なる5つのデイサービス事業所があるとする。それぞれが送迎スタッフと車両を抱えている。これらをひとつにまとめることができれば、5つの運営母体はそれぞれに業務の効率化を図ることができるはずだ。

 ただ、実現させるとなると、利用者数は単純に5倍となり、その分送迎計画はより複雑なものになる。どこかひとつの事業所が担うには荷が重すぎる。

 「そこでゴイッショというシステムを開発したのです。A、B、C、D……と複数の事業所に向けて複数のご利用者を最適ルートでお連れする計画を自動生成するシステムです。らくぴたで培った介護現場での経験をもとに『1:n』に対応するアルゴリズムを新開発しました」(岡本さん)

ゴイッショのイメージ。運行団体をハブとして各事業所に連絡する(資料提供:ダイハツ工業)
ゴイッショのイメージ。運行団体をハブとして各事業所に連絡する(資料提供:ダイハツ工業)
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