アウトソーシング化のメリット

 送迎業務を介護事業者から切り離すことのメリットはまだある。

 「デイサービスの送迎って、朝の自宅からの送り出しと、夕方の自宅へのお戻りに集中するのです。だから日中は送迎車が使われない時間が生じます。今回のようにゴイッショのシステムを使って送迎業務をアウトソーシングすることで、日中、送迎業務がない時間帯に例えば福祉用具をご利用者の自宅に運ぶとか、通院が必要な方が出たらすぐに対応するなどのイレギュラーに使うこともできるのです」(岡本さん)

 三豊市での試みは本番に向けたプレ運行ということもあり、ご利用者や介護事業所の金銭的な負担はゼロだ。ダイハツはこの春から、ゴイッショの事業化展開を本格的にスタートさせる。

 「少しでも多くの事業者さんや介護分野に関する人材不足など地域での介護サービスの持続的な提供の資源に不安のある自治体さんにアピールしていきたいと考えています」(岡本さん)

 利用料金については事業所の数や規模によって様々だ。

 「現在検討中ですが、個々の導入形態によってその都度設定していくことになると思います」(岡本さん)

 こうしたシステムの運用を地元自治体が公費で賄うという未来があってもいいと筆者は感じる。移動手段の充実は地方創生のキーとなり得るはずだ。

(タイトル部のImage:patpitchaya -stock.adobe.com)