介護現場でのレクリエーションはスタッフの悩みのタネだ。誰もが参加できる、楽しい、安全──など案外制約が多い。歌や手足の運動もいいけれど、毎回それだけだと飽きられてしまう。あまり幼稚なのも嫌われるし……。そうした悩みを解決してくれそうなのが今回紹介する「うどんレク」だ。

 香川県丸亀市でうどんチェーンを展開するウエストフードプランニングが開発したレクリエーションが話題だ。うどんの生地を足で踏んで、麺棒で伸ばし、切って茹でて食べる。一連の流れを50分間のレクリエーションにパッケージングしたのが同社開発の「元気玉」を使った「うどんレク」である。

 同社認定の元気玉アドバイザー 山本直紀氏はこう話す。

元気玉アドバイザーの山本直紀氏(写真:末並 俊司、以下同)

 「香川県では離乳食からうどんです。昔からおじいちゃんおばあちゃんが、孫ができたら背中におんぶして自分で生地をこねてうどんを打って食べさせる。そんなふうに子どもの時から食べているから、うどん文化そのものの歴史に加え、個人個人の歴史にもうどんがたっぷり練り込まれているのです」

 1988年創業のウエストフードプランニングは、丸亀市を中心にうどん店「こだわり麺や」12店舗を展開する。

 うどん県香川でも指折りの集客率を誇る同店、人気の秘密は自社の麺工房で作られる完全オリジナルの麺だ。オーストラリア産と国産の小麦を最適の割合でブレンドし、天候・気温・湿度によって味わいが変化する小麦の状態を専門の職人が見分け、最適の塩、水加減を調節し生地を練り上げていく。

 出汁のほうも、「ぶかっけ」と「ざる」など商品によって味を根本から変えるなどのこだわりぶり。

 「最適な小麦のブレンド、気候や気温を鑑みた最適の塩加減と水加減で調合し、さらに分単位で熟成時間を管理して仕上げます。できあがったもちもちツヤツヤの生地を私達は元気玉と呼んでいます」(以下「」内はすべて山本氏)

 元気玉は通販などで購入も可能。2015年には県産品コンクールで最優秀賞を受賞している。

 「その元気玉を使ったのがうどんレクなのです」