利用者と医師が個別に契約

 訪問診療は、基本的には利用者と医師が個別に契約する。ぷくんみの利用者の場合は、ショートステイで寝泊まりする人のほとんどが契約しているほか、その他のデイサービスの利用者なども1/3は契約しているとのこと。利用者と医師の間にケアマネジャーや看護師が立ち、「利用者に何かあったら医師に連絡をする」といった対応をする流れになる。

 ドクターゴン診療所院長の泰川恵吾氏の場合は、少なくとも週に1回は訪問診療でぷくんみを訪れているという。これに加えて、利用者に何かあれば当然緊急で駆け付けることになるため、週に数回出向くことも少なくない。

訪問診療でぷくんみを訪れる泰川氏
訪問診療でぷくんみを訪れる泰川氏
[画像のクリックで別ページへ]

 泰川氏は、緊急搬送が必要になった場合には、搬送先の医師とのやり取りなども積極的に対応するほか、訪れた際には別の利用者の診療にも柔軟に対応するとのこと。このように迅速かつ柔軟に対応してくれる訪問診察の存在は、ぷくんみのケアマネジャーや看護師にとって非常に大きな安心感となっており、「何かあったときはしっかり対応してくれるので、とても助かっている」と強い信頼を寄せている。

 もちろん、緊急時ではない定期的な訪問診察についても、ケアマネジャーや看護師にとっては大きな助けとなっている。なぜなら、何かあったときの対応はもちろんだが、「特に何でもないと思われるときでも、訪問診察によって問題を早期に発見できるということは、質の良い介護につなげられる」(ケアマネジャー)からである。それだけに、介護事業所にとっては今後、訪問診療が「不可欠になるだろう」(ケアマネジャー)と、その利便性や安心感の高さを実感している様子だった。

ぷくんみは元々幼稚園だった場所を改装して作られた。そのため、庭にはそのころの遊具などが残っている
ぷくんみは元々幼稚園だった場所を改装して作られた。そのため、庭にはそのころの遊具などが残っている
[画像のクリックで別ページへ]