仕事・ボランティアは楽しい

 全体のパイが減るなか、門真市シルバー人材センターはどうして会員数を増やし続けることができるのか。和多氏は「現役時代に近い労働者派遣の仕事や喫茶店の経営、伝統野菜(門真れんこん)の栽培・販売、内職軽作業をする認知予防福祉作業所の開設、ボランティア活動など、仕事やボランティア活動の内容を自由に発想し、仕事の楽しさを伝えること」と話す。

 職場を選ぶとき、そこがどんな場所なのか、事前に知ることが大きな手がかりとなる。活動がいくら活発でも、外向けのアピールが下手な組織には人が集まりにくい。門真市シルバー人材センターは、ホームページの随時更新や会報誌の発行など、外に向けての広報が盛んだ。

 「以前はチラシの配布やバスに広告を出すなど、普通の企業がやるうようなことをいろいろとやっていたのですが、なかなか会員数アップにつながりませんでした」

 和多さんたち運営側は、頭を悩ませた。

 「新規入会してくれる方の動機を分析すると、既存の会員さんの楽しそうな姿を見ることで決心した。というものが多いことがわかってきたのです。そこで、会員さんの生の声を伝える広報を心がけるようになった。最近は『見せる(魅せるの意味も)広報』ということで、頑張っている会員さんの声をホームページや会報などでどんんどん”見せて”いく方法に取り組んでいます」

市内で行われた清掃ボランティアの様子(提供:門真市シルバー人材センター)

 また、日々の活動そのものも「見せる(魅せる)広報」の一貫だ。

 「地域の清掃ボランティアなどの活動はもとより、喫茶店を独自に運営するなど、当センター発のイベントなども開催。市民まつりなどにも積極的に関わるなどして、既存の会員さんの活動を”見せて”いくように心がけているのです。これが会員増に直結しているわけです」