生活習慣次第で予防できる疾患を対象に

 ジーンクエストが提供するような個人向けゲノム解析サービスでは、遺伝要因と環境要因の双方が寄与する多因性疾患のリスクを検査対象としているという。

 疾患や体質は、遺伝要因または環境要因が影響するものだが、どちらがどれだけ影響するかは疾患によって異なる。例えば、家族性乳がんは遺伝要因による影響がほとんどだとされているが、肺がんは遺伝要因が10%で、残りはストレスや食事、喫煙などの環境要因が影響していることが分かっている。

ジーンクエストが提供する個人向けゲノム解析サービスの結果画面の例。疾患に対する遺伝要因の影響度が明記されている

 個人向けゲノム解析サービスが多因性疾患を対象にしているのは、「環境要因も影響するからこそ、生活習慣次第で予防ができるから」と高橋氏は話す。一方、遺伝性疾患は、特定の遺伝子を持っていればほぼ確実に発症するといわれているため、検査すること自体が診断行為になってしまうので対象にしていない。

 ジーンクエストのサービスは、検査キットを使って自宅で採取した唾液を郵送してもらうと、約1カ月で遺伝子情報の結果がWebサイト上で確認できるというもの。唾液の中からDNAを抽出し、DNAマイクロアレイという手法で遺伝子配列が違う場所を読み込み、既存のデータと比較するという解析を行っている。体質や健康リスク、祖先の情報など300項目以上を検査することができる。健康リスクの高い疾患については、病気の詳細情報や予防のためにできることなどの情報を提供している。

検査キットイメージ

 個人の遺伝子情報の配列は一生変わらないとされているが、配列に対する解釈や知識は日々の研究でアップデートされる。そのため、月に一回程度、新たに分かるようになった項目や最新論文の紹介などの情報もWebサイト上で発信しているという。

検査の概要