記者にとっての取材と言えば、仕事の中で最も重要な要素。おまけに昨夜は取材時に必要事項を聞き漏らすという夢まで見たとあって、顔は笑っても心臓はバクバク、緊張感を持って集中しているのはもちろんのこと、眠気なんてあろうはずもない──という心理状態をズバッと見せてくれたのは、世界最小・最軽量クラスをうたうイヤホン型脳波デバイス「b-tone」だ。凸版印刷が脳波デバイスや関連アプリなどを手掛ける韓国SOSO H&Cと共同で開発した。

 同製品はシグナル用電極1つを備える簡易的なタイプで、脳全体について活性・不活性を判定できるとする。補聴器型で、右耳に掛けるように装着する。

 現段階の最終プロトタイプは外形寸法(最大長さ)が56.4mm×72mm×15mm、重さが28g。小型軽量であることに加えて、従来のヘッドバンド型に比べると目立ちにくいため、装着による負担が小さく日常空間などで違和感なく装着できる。

 BtoB事業として2021年5月に発売を予定している。デバイス単体の目標価格は3万円程度とする。現在販売に向けたマーケティングの一環として、b-toneの最終プロトタイプを最先端機器やβテスト中製品などを扱う体験型店舗「b8ta Tokyo - Yurakucho」で展示しており、デモを体験できる(2021年3月31日まで)。

凸版印刷が韓国SOSO H&Cと共同で開発したイヤホン型脳波デバイス「b-tone」。最終プロトタイプを体験型店舗「b8ta Tokyo - Yurakucho」で展示する(撮影:加藤 康)
凸版印刷が韓国SOSO H&Cと共同で開発したイヤホン型脳波デバイス「b-tone」。最終プロトタイプを体験型店舗「b8ta Tokyo - Yurakucho」で展示する(撮影:加藤 康)
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デモ体験用アプリを使った計測結果の一例(撮影:加藤 康)
デモ体験用アプリを使った計測結果の一例(撮影:加藤 康)
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 脳波計測の結果により集中やリラックス、ストレスなどの状態を可視化する。加えて心拍センサーと三軸加速度センサーも搭載しているので、うなずきなどの動作や姿勢、活動量なども同時に検知できる。つまり、1パッケージで複合的に人の状態を判定することが可能だ。Bluetooth接続の無線イヤホン(片耳)機能も搭載する。脳波と心拍、加速度の3種類の計測と音楽再生を行った場合の連続使用時間は2時間とする。