――前回から続く――

 新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の影響で疲弊する医療現場。医師やスタッフ、患者などの感染リスク回避や業務支援に向けて、ヘルスケアスタートアップ各社がさまざまなサポートに着手し始めた(表3)。

表3●新型コロナウイルス対策としてヘルスケアスタートアップ各社が提供するサービスの例(表:Beyond Healthが作成)

 ネット型セカンドオピニオンサービス「Findme」を運営するリーズンホワイ。同社は、がん患者を抱える医療機関に対して、がん患者オンライン診療システムを期間限定で提供する。導入費用は無料。導入から6カ月間は月額費用も無料だ。

 免疫力の低いがん患者などは感染リスクが高く、医療機関は感染対策を万全にすることが求められる。患者自身も感染リスクの不安から通院すらできず、持病の悪化が危ぶまれている。そこで同社は、Findmeの展開による知見や技術を活用して、オンライン診療システムの無料提供を決めた。同システムは、テレビ電話によるオンライン面談に加え、診察に必要なレントゲンやCT、MRIなどの画像検査データ、血液検査結果のデータの表示・共有・保管・管理までも対応可能。受診終了後は医師から受診レポートなどを送信することもできる。

 歯科医師・歯科衛生士・歯科技工士向けSNSを運営するワンディーは、歯科医院向けのコスト削減サービス「デンタルプライム」を新コロナウイルス対策として無料で提供している。厚生労働省は、歯科医院に対して緊急性のない治療は延期も考慮することなどを求める連絡文書を発出している。同社は、こうした状況下でコスト削減が歯科医院にとって重要な課題だとし、デンタルプライムを2020年10月31日まで無料で解放することにした。