店は大切な情報交換の場所

 アライアンサーズの創立は2018年。様々な企業とアライアンス(協業)し、ビジネスの手法で社会課題の解決を目指している。代表の久保わたる氏は今年35歳と若いが、迫りくる高齢化社会の担い手として、志は高い。

 「同じゲイでも、僕らくらいの年齢と70代とでは隔世の感があります。高齢のLGBTの方々は、それこそ親戚や家族との縁を絶たれているようなケースも珍しくありません。年をとって孤立する確率もストレートの人たちよりずっと高い。そうした人たちの情報交換の場として、ゲイバーやレズビアンバーが存在しているという面もあるのです。本業の高齢者生活支援とは違いますが、普段お客様をご紹介頂いている上野や浅草のゲイバーに役立てばと考え、給付金情報を纏めてポスティングをしてみました」

氏名や住所を書き込むだけで助成金を申請できるように作ったプリント

 新型コロナウイルス対策のため、接客を伴う飲食業は軒並み休業を余儀なくされている。LGBTを顧客とする店舗も同じだ。

 「ただ、こうした店は規模もさほど大きくなく、長期の休業は即廃業の危機に直結です。さらに、上野、浅草界隈のお店の店主は新宿二丁目などに比べて平均年齢が高いと言われています。ネットなどを使った情報収集も得意じゃない人が多い」