AIで個々人に最適化したアドバイスも

 利用者は一元化されたデータを基に、人工知能(AI)を活用した“AI管理栄養士”による健康アドバイスを受けられる。メタボ対策、フレイル予防、ダイエットといった利用者の目的を設定することで、それに応じた行動変容を促す健康アドバイスが提供される。「自分の健康状態を見える化するだけでも行動変容につながる可能性はあるが、どのような行動で目標に近づけるか、個々人に最適化したアドバイスをすることで、より行動変容を促していきたい」(三木氏)という狙いである。

個々人のデータに基づいた健康アドバイス、オンライン保健指導を実施(出所:神戸市)

 国保被保険者は、専用アプリを用いたオンライン特定保健指導も受けられるようにした。神戸市では特定健診で要指導判定になっても、実際に保健指導を受けている人は7~8%にとどまっているという。「自ら出向いて保健指導を受ける時間がなかったり、意欲が低かったりする現状をオンラインという形態で改善したい」(三木氏)。

 特定健診を受診したら50ポイントを付与するなど、ポイントや特典で楽しみながら健康になれることを重視した。加えて、地産地消を支援する「ファーマーズ・マーケット」や商店街などが主催する各種イベントに参加した場合にもポイント獲得できる。「地域とのつながり、協調行動が活発化すると健康度合いや幸福感が高まるということが先行研究で明らかになっている。外に出て誰かと交流すること自体が健康に資すると考えているので、さまざまなイベントへの参加でも健康ポイントを獲得できるようにした」(三木氏)という。

 なお、獲得した健康ポイントは、健康食品や健康グッズのクーポン、検診チケットなどの他、商店街での割引クーポンや景品抽選券などへの交換できる。