ビッグデータ化して利活用する

 MY CONDITION KOBEのデータは、匿名化した上で集約・統合し、ビッグデータ化して利活用していく考えだ。目的は、神戸市民全体の健康状態を把握・分析することにある。市民が自分自身の健康データを見える化しただけでは、健康状態を評価することは難しい。自分と類似する集団の中で、自らの健康度合いがどの程度に位置しているか把握することで評価できるようにすることが第一の目的である。

 同時に、行政にとっては市民全体の健康レベルを知ることにより課題を明らかにして、解決策を反映した施策が可能になると踏む。「みんなの健康状態を見える化して、困り事を解決するために使う道具なんです」。MY CONDITION KOBEに対する市民の理解、普及を推進していくため、こう市民に説明していると三木氏は話す。

神戸市 保健福祉局 健康部健康政策課 健康創造担当課長で、行政医師でもある三木竜介氏(写真:Beyond Health)

 利用者の同意および利用には、なりすましを防止するため住民基本台帳と突合して本人認証を行っているという。また、本人に代わって市が名寄せし、匿名化した上で理化学研究所などの学術機関がデータを分析し、施策やサービスに知見を生かしていく。市の個人情報保護審議会の倫理審査を受け、これらの事業を展開している。

 「健康は手段であって目的ではない。なりたい自分になるために、やりたいことをやりきるために、みんなで健康になろう!」。三木氏はこう訴える。

(タイトル部のImage:patpitchaya -stock.adobe.com)