口腔・睡眠・栄養ケアから介護サービスまで

 フィリップスがモビリティとの連携で目指す新たなヘルスケアサービスとは、「動的・最適配置」のサービス。これまで「画一化・固定化」されていた姿からの脱皮である。

 具体的には、「サービスの移動」と「人の移動」の両面から、動的・最適配置の実現をもくろむ(図)。「これまで単独で存在していたもの同士がつながる。モビリティの活用によって、単にデジタルやバーチャルのつながりだけではなく、アナログのFace to Faceのつながりを付加することができる」。堤氏はこう強調する。

図●フィリップスが目指す「ヘルスケアモビリティ」構想
(図:同社のプレゼン資料を基にBeyond Healthが作成)

 こうしたサービスのニーズは、自治体にあるとフィリップスは見る。「多くの自治体は、人口の減少・分散化に伴い、市民の健康的な生活を確保し福祉を推進するための『外出の足となる公共交通』や『ヘルスケアサービスを提供する施設』といった固定化されたインフラを構築・提供することが難しくなっている」(同社)。

 そこで、主に自治体との連携を図りながら、用途の具体化やモデル実証を進めていく考え。既に複数の自治体との協議を始めているようだ。加えて、多様な企業との連携も図ることで、小売り、物流、食などの様々な分野と組み合わせたサービスにしていく意向である。