担うのは民間か公的機関か

 このうち「相互運用できるデータ形式」については、既に大手PHR事業者の多くが実装しているという。「生活習慣病ミニマム項目セット」と呼ぶデータ形式である。

 具体的には、糖尿病、高血圧症、脂質異常症、慢性腎臓病の4疾患に対してそれぞれ決められている2種類の項目と「PHR推奨設定」と呼ぶ項目で構成されている。PHR推奨設定とは、血圧や血糖値など測定項目ごとにリスクを4段階に分けたときの各データの範囲値、アラートを発生する際の上下限値、前回測定値からの差異によるアラート値などである。

 中島氏がバックアップの仕組みを求めるのは、この生活習慣病ミニマム項目セットについてである。それに向けては、まずは「民間事業者で行うのか、公的機関が行うのかの議論がある」(同氏)という。今後の早急な検討の必要性を訴えた。

 今後、患者や家族が治療方針の決定に参加し、自ら積極的に治療にかかわる患者中心の医療が求められている。その実現に向けて、患者と医療者の情報共有のためのPHRの役割はますます高まると中島氏は言う。そのためにも、バックアップの仕組みの構築は、「必ず乗り越えるべき課題だ」(同氏)とした。


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