EMSとモーションキャプチャーを合体

 「e-skin EMStyle」は近年普及しつつあるトレーニングしながら使えるEMS用ウエアだ。ジョギングや筋トレなど、なんらかのトレーニングしている状態で筋肉に刺激を与えることでトレーニング効果を高める。同社ではもともとはEMS用ウエアは開発していなかったが、海外メーカー製EMS用ウエアを使用するジムから故障品の修理を相談されることがあり、約200mAを流せる大電流対応の配線技術を利用した自社製品の開発に至ったという。開発に際しては電極用の導電性ストレッチ素材の素材探索には豊島が、コネクター開発は日本航空電子工業が、EMS機能については医療機器などを開発する伊藤超短波が協力するなど、各社の得意分野で協力を得ることで実現したという。

「e-skin EMStyle」の外観(右のマネキン)の内側の電極の様子(左のラック)。内側の黒色のラインが配線で、外観の灰色のラインはデザイン上の“柄”。EMS用ウエアとして悪目立ちせずにスポーツウエアらしいデザインを採用する。マネキン右足付け根に駆動用の2次電池やコントローラーなどを内蔵するハブを搭載している。「e-skin EMStyle」の価格は10万4000円(税別)で、法人向けにも個人向けにも販売する(撮影:Beyond Health)
「e-skin EMStyle」の外観(右のマネキン)の内側の電極の様子(左のラック)。内側の黒色のラインが配線で、外観の灰色のラインはデザイン上の“柄”。EMS用ウエアとして悪目立ちせずにスポーツウエアらしいデザインを採用する。マネキン右足付け根に駆動用の2次電池やコントローラーなどを内蔵するハブを搭載している。「e-skin EMStyle」の価格は10万4000円(税別)で、法人向けにも個人向けにも販売する(撮影:Beyond Health)
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 駆動用の2次電池やコントローラーなどは1カ所のハブにまとめており、ハブとスマホアプリを連携させるので、ウエアは“無線”状態だ。ネット経由でトレーナーが負荷を調整し追い込むといったトレーニングを実施できる。

 8系統の回路により全身で合計24カ所の電極へ電気刺激を送る点が大きな特徴という。「伸縮性配線を細かく引けることで、8系統の回路、24カ所の電極を1つのハブで制御することができる。多数の電極が配置できることで、筋肉の前と後ろに電極を配置して筋肉に沿って電流を流すことができている。例えば胸は狭い範囲に4個の電極を配置することで、心臓をまたがずに大胸筋にのみ電流を流せる」(網盛氏)。また、並列回路ではなく8系統を独立に制御することで、腹部など脂肪が多く電流が流れにくい部分にも対応しやすいという。

 「e-skin EMStyle」については、高齢者向けに下半身版を開発する予定だ。高齢者では鍛えることが難しい下半身の筋力を歩くだけで簡単に強化できるようにする。「e-skin MEVA」の機能と組み合わせ、歩行に関して動きを把握しながらEMSにより筋力トレーニング効果を高めるといった使い方も検討していくとしている。

(タイトル部のImage:Beyond Healthが撮影)