AWS採用スタートアップの有望株として示したのは…

 冒頭、AWSジャパン インダストリー事業開発部長の佐近康隆氏がヘルステックにおける最新のAWS活用動向を解説した。新型コロナウイルス感染症(以下、COVID-19)の米モデルナ製ワクチン開発ではAWSが活躍し、従来の約10倍の早さで最初の臨床試験までたどり着いたと同氏はいう。ここではAWSのHPC(ハイパフォーマンスコンピューティング)、AI、機械学習などが利用された。

 投資動向調査をもとにしたAWSの分析によれば、COVID-19の影響によって国内スタートアップへの投資金額は、2019年の2103億円から2020年には1462億円と30%以上減少した。しかしヘルスケア/ライフサイエンス関連スタートアップでは、2019年の265億円から2020年には294億円と約10%成長。全体の約2割を占めるまでになった。

 佐近氏は今後伸びそうな分野として創薬支援などのゲノム解析、医用画像のデータ転送・保管・解析を挙げた。AWSを採用するスタートアップの有望株として示したのが、自治医科大学発のDeepEyeVisionだ(関連記事:自治医大発ベンチャー1号が挑む! 「眼」の遠隔診断支援)。眼科向けの画像AI診断サービスを提供しており、オンプレミス(自社構築システム)の運用・管理から解放され研究・開発に専念できたほか、豊富な実装例に基づくAI学習コストの低さなどが導入効果として現れた。