各種センサー機器が大活躍

 排尿予測デバイスのDfreeは、下腹部にセンサーを当てておくことで、膀胱の膨らみを感知し、排尿のタイミングを知らせてくれる機器だ。

 「尿意は、人によってそれぞれです。膀胱の大きさ、溜まる量によっても違います。また、70%溜まったところで尿意を感じる方もいれば、80%溜まらないと感じない方もいる。そうした個人差があることをお伝えしたことで『そろそろ通知』という機能が追加されました。それぞれの方の排尿データを取ることで、ある方は70%の段階で“そろそろですよ”と知らせる、別の方は60%というふうに個別に設定できるようになったわけです」(谷口氏)

 Dfree単体でも素晴らしいデバイスだが、他の機器と組み合わせて使うことで何倍もの効果を発揮する。

 「『眠りSCAN』(パラマウントベッド)は、マットレスの下に敷くことで、入眠状態や呼吸、心拍数などを計測できるセンサー機器です。24時間モニターすることで、ベッドにいる時間、離れている時間、ベッドにいて眠っている時間、ベッドにいて眠っていない時間などを細かく知ることができるのです。Dfreeと組み合わせて使うことで、排尿があり、かつ意識のあるタイミングでおむつ交換に入れます」(谷口氏)

マットレスの下に敷く「眠りSCAN」。紹介してくれているのは善光会広報の永坂健泰氏

 夜中、時間を決めて一斉におむつ交換をする方法もあるが、利用者の眠りを妨げがちだ。仮に排尿があった方だけをピックアップできたとしても、睡眠時におむつ交換をすると、その方の眠りを覚ましてしまうことになる。Dfreeと眠りSCANを組み合わせて使うことで、睡眠を妨げずに、おむつ交換ができるわけだ。

 「『シルエット見守りセンサ』(キング通信工業)も大変優れた機器です。人の動きを立体的に捉えることで、ベッドから起き上がって立ち上がるまでの一連の動作を、“起き上がり”、“はみ出し”、“離床”など段階に合わせてスマホやタブレットなどのデバイスに知らせてくれます」(谷口氏)

 つまり、ベッドの上で体を起こしただけなのか、ベッドから降りようとしているのかが、離れていても手元で把握できるわけだ。