女性であれば肌の状態は気になるもの。何となく肌の状態が悪いと、その日1日が憂鬱になったりもする。ただし、これまでは客観的に肌の状態が把握できなかったため、今日は肌の状態がいいのか悪いのか、何をすれば肌にいいのかなどが判断できなかった。そんな悩みを解決するアプリが登場した。スマートフォンのカメラを利用して顔の写真を撮るだけで、「肌スコア」を算出してくれる。肌に良い行動をキッカケに利用者を自然に健康にするという狙いも込められている。

 自分の健康状態を知るバロメーターとして毎日、血圧を測ったり体重を測ったりするのを習慣とする人がいる。日常生活における摂取・消費カロリーや疲労回復の度合いがそれらの数値に反映され、「今日は1駅分歩いてみよう」と生活を改善する目安になるためだ。同様に、日常生活の状態が現れる器官に“肌”がある。睡眠時間が足りなければ途端に目の下にくまが出来るし、食べ過ぎて胃腸に負担がかかると吹き出物などの肌トラブルが増える。睡眠不足や暴飲暴食のような一般に「不健康」とされる生活が肌の状態を悪化させることを、多くの人が経験的に知っている。

図1●「FACE LOG」のトップ画面
天気予報や気温を表示し、紫外線対策などを促す。イスの足元にいる「ヤギさん」をタップすると毎日違う内容を話すので「会いに来たくなる」(涌井氏)。(出所:NTTドコモ)

 しかし、肌が血圧や体重と異なるのは、その状態を客観的に把握するための「ものさし」がないことだ。肌の調子が悪いときは「最近、ざらつきが気になる」「しみが濃くなってきたみたい」と感覚として変化を捉えているのであって、摩擦係数や色の波長のような客観的な値で把握しているわけではない。肌の状態も体重と同様に数値化できれば、さらに自らの行動とその数値との相関関係が分かれば、行動の見直しを通して数値を改善させ、肌の状態を良くすることができるだろう。肌状態を悪くさせるのが不健康な生活なら、良くさせる行動はすなわち健康的な生活であり、肌状態の改善は健康の増進につながる。

 そこで、肌状態を客観的に把握し、生活の改善に役立てられるようにとの観点で数値化に取り組んだのが、NTTドコモ(以下、ドコモ)とソニーネットワークコミュニケーションズ。両社はスマートフォンのカメラで撮影した画像から肌状態を解析し、生活習慣の改善を支援するサービス「FACE LOG」(フェイスログ)を開発し、2019年6月24日にまず「iPhone」用アプリとして提供を始めた(図1)。