医療・福祉・介護、そして地域おこし・まちづくりという2つの社会課題を一体的に考える公開討論会が開かれた。「設備面でも人によるケアの面でも優しいまちづくりはどうあるべきか」「自然にまちやコミュニティに溶け込んだケアホームとは」「まちとアートを通じて障がい者や福祉をどうやって知らしめるか」──。トークゲストたちの対話を通じて、少し先にある未来のまちづくりとヘルスケアの姿を見てみよう。

 近年、地域おこしやまちづくりに注目が集まっている。都会暮らしに飽きた30~40代のビジネスパーソンが地方に移住し新しいビジネスを起こしているニュースがメディアでも取り上げられており、それはその象徴と言えるだろう。

 一方、医療・福祉・介護の観点で見ても、地方および地域の在り方は、重要テーマとなっている。政府は少子高齢化を見据えて各自治体と共に、医療・福祉・介護の仕組みを地域ごとに一体的に整備する「地域包括ケアシステム」の構築を推進している。

 そんな中、医療・福祉・介護に関わる人々と産業界を結びつけ、まちづくりとヘルスケアを一体的に考えるための公開討論会が行われた。「Community Roots Forum 2020 ―ONLINE― 〜あたらしい福祉・まちづくりの仕掛け人たち〜」(2019年5月24日、新型コロナウイルスの感染防止のためオンラインにて開催。主催はNPO法人Ubdobe)である。

まちづくりとヘルスケアを一体的に考える公開討論会「Community Roots Forum 2020 ―ONLINE― 〜あたらしい福祉・まちづくりの仕掛け人たち〜」(2019年5月24日、主催はNPO法人Ubdobe)のトークゲスト一覧(写真:公開討論会の画面キャプチャー、以下同)

 トークゲストたちの発言から、医療・福祉・介護とまちづくりの関係について、興味深い視点や意見をピックアップして紹介しよう。