生理活性を持つガスに着目

 フィジオロガスの社名は、「生理学」を意味する「フィジオロジー(physiology)」に、空気を意味する「ガス(gas)」を組み合わせている。「生理活性」を持った「ガス」を医療に応用して、新たな治療デバイスなどを作っていくことを企図して名付けたのだという。

 例えば、一酸化窒素や硫化水素などのガスには、血管の弛緩や血小板の活性化抑制、細胞保護などの効果があることが知られている。こうした生理活性ガスの医療応用に関する研究は、もともと北里大学の現理事長である小林弘祐氏が取り組んでおり、小久保氏も小林氏と共に10年近く実用化も見据えて研究を進めていた。

 今回、小久保氏が⼩型透析装置の開発にあたり着目したのは、血液浄化の際に使われる人工生体膜とガスを組み合わせた技術開発。「人工生体膜を長期間使用し続けると、生体不適合が起きて機能が低下し、使えなくなる。ガスの生理活性により、膜の機能を保つことができると考えられるので、それを使うことにした」と小久保氏は説明する。

 開発を目指す装置のイメージは下図の通り。⽔道配管レスやデバイスの⼤幅な⼩型化を予定しており、可搬式で長期間・多回数の使用に耐えうるものにする考えだ。

装置本体イメージ(出所:フィジオロガス)