運動と会話を体験

 取材にうかがった日は上智大学総合人間科学部の学生さんたちが交流のためにラボを訪れていた。

 まずは全員参加で、椅子に座ったまま行える体操だ。指導員の指示のもと、全身の関節をほぐす動きから、筋力アップのスクワットまで、ゆっくり優しくではあるが、うっすらと汗がにじむくらいの運動だ。

運動に励む高齢者と上智大学の学生さん
運動に励む高齢者と上智大学の学生さん
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 「こういう運動がいいというのはわかっているのですが、皆さん自宅でやってくださいね、とお願いしても実際にはなかなか実践してもらえません。こういう場所にきて、みんなでいっしょにやることが長く続けるためのコツでもあります」(新井氏)

 汗をかいたあとは学生さんたちと車座になっての交流だ。指導教授の松田修氏(上智大学総合人間科学部心理学科教授)がテーマが書かれたフリップを示して、コミュニケーションを促す。参加する高齢者の皆さんの言葉に、若い学生さんたちも興味津々だ。

 「適度な運動や、他者とのコミュニケーションを続けることで、認知症に移行しにくい体を作っていくことができるのです」(新井氏)

上智大学総合人間科学部心理学科教授の松田修氏
上智大学総合人間科学部心理学科教授の松田修氏
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 ラボ内には「社団法人 認知症の人と家族の会」東京支部の事務局も置かれており、そちらとの交流も盛んだ。これで2時間半で1500円。コスパ最高である。