支社同士でオンラインゲーム

 秋田市に本社のあるエスツーだが、仙台市と東京にも支社を持つ。事業所同士をオンラインで結び、ゲームで交流を深めるなどといったイベントも盛んだ。

 「世代的に見て社員に馴染みやすいということもあり、eスポーツを使った取り組みについての模索を始めたのです」(緒方氏)

 ただ、秋田県内にeスポーツを根付かせる条件は乏しかった。そもそもeスポーツのなんたるかを語ることができる人材も少ない。しかし、社内だけで完結させたのでは大きく盛り上げることはできない。

 長く継続的なムーブメントとして進めていくには広い裾野が不可欠だ。緒方さんたち首脳部はそう考えた。

 行き着いたのが「地域の負のイメージを覆す戦略」だった。

 「地方都市はどこもそうだと思うのですが、秋田も少子高齢化の問題が深刻です。これを逆手にとって、高齢者とeスポーツを結びつけることを考えた。また、秋田の文化としては、山に深く分け入って狩りをするマタギの文化が有名です。これとeスポーツのシューティングゲームをつなげ、65歳以上限定の『マタギスナイパーズ』の結成を企画したわけです」(緒方氏)