「エタノールパッチテスト」で自分の遺伝子型を予測する

 遺伝子型によって飲酒の影響を受けやすい病気が違うのなら、ぜひ、自分の遺伝子型を知りたいと思うだろう。「遺伝子検査で確認しなくてもエタノールパッチテストで自分のALDH2の遺伝子型をある程度予測できます」と田村氏。方法はいたって簡便で、70%のエタノール消毒液を2~3滴浸み込ませた絆創膏を腕のやわらかい部分に貼り、7分後と10分後に剥がして、それぞれ皮膚の状態を観察するだけだ(図3)。

図3●エタノールパッチテストの方法と結果の見方(田村氏提供の資料を基にBeyond Healthが作成)
図3●エタノールパッチテストの方法と結果の見方(田村氏提供の資料を基にBeyond Healthが作成)
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 「皮膚が赤くならない場合は、ALDH2が活性型だと考えられるため、食道がんや咽頭がんの罹患リスクは低い。しかし、安心してはいけません。実は、このお酒に強い遺伝子型を持ったモンゴロイドでは、糖尿病にかかるリスクが高まることがわかってきたからです」と田村氏は警告する。