資金調達額も伸長、成長エンジンは年間120回以上にも及ぶイベント

 成果は着実に現れている。コロナ禍に見舞われた2020年度にあっても、新規コラボレーション数は913件、新規IP申請数は50件、資金調達額は28.9億円と前年度から大きく伸長した。成長エンジンは年間120回以上にも及ぶイベントだ。「サイエンスからビジネスまで、幅広いテーマでイベントを開催してきた。自社の活動に閉じず、コラボしながら研究事業を加速させる点が特徴」と中川氏は説明する。

 イノベーション創出にあたっては、探求、共創、実装の3つを軸にサポートメニューを用意する。例えば探求では各社の研究者がそれぞれ最先端の論文を持ち寄って紹介し合う「サイエンスカフェ」、経営に必要な専門分野への無料相談「iPark SAMURAI」などがある。

 続く共創では、入居企業やメンバー企業で協業のベストパートナーを検索して、実際の面談までできるマッチングシステムの「Virtual Partnering」が効いている。最後の実装では、スポンサー企業の協賛やクラウドファンディングの活用により、ベンチャーやアカデミアのシーズが世に出るための資金援助を行なう。投資の活性化にあたり、ベンチャーキャピタルや製薬企業の研究開発部門が一堂に会してノウハウ共有や議論を交わすコンソーシアムも組織した。

探求、共創、実装の3つを軸にしたサポートメニュー(オンライン発表会のキャプチャー)
探求、共創、実装の3つを軸にしたサポートメニュー(オンライン発表会のキャプチャー)
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