通常では考えられない連携が実現

 これらのオープンイノベーションは、大企業同士の連携も生み出した。入居企業の武田薬品工業と田辺三菱製薬は社内評価データ共有による創薬の加速化を目指す。「通常では考えられないが、同じコミュニティに属している安心感、信頼感があったことが実現につながった」(中川氏)。そのほか、クラウドサービス/IT大手の日本マイクロソフトと日本IBMが手を組み、AIベンチャーとともにAIやDXの無料相談に乗るサービスも始まった。

 中川氏は湘南アイパークが選ばれた背景として「大企業における研究所再編、オープンイノベーションの進展、創薬ベンチャー、アカデミアの台頭」を挙げた。大企業では老朽化した専用施設を建て替えるのではなく、むしろ分散した研究所を集約して効率化したいとのニーズが増えているという。そしてベンチャーやアカデミアは、初期投資を抑制しながら高度な設備で研究に没頭でき、製薬企業と同じ屋根の下でつながることができる。“日本発の創薬イノベーションハブ”として、今後の活躍にさらなる期待が高まる。

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記事初出時、「1200強の企業・団体」とあったのは「120強の企業・団体」でした。お詫びして訂正します。記事は修正済みです。

(タイトル部のImage:剣持 悠大)