日本のエコシステムの成長に必要な6要素とは

 日本の課題はそれだけではない。海外諸国と比べても研究論文や研究人材の成長が停滞し、ベンチャーキャピタル投資額の比較では、米国の約2.5%に過ぎない。疾患領域別の投資傾向を見ても、米国ではオンコロジー(がん領域)が中心だが、日本は年によってバラバラだという。「企業側が求めるものと、アカデミアが産業界に推す技術のマッチングができていない。つまり、資金が集まる領域の研究がされていないのではないか」(藤本氏)。

 これらを踏まえ、日本のエコシステムの成長には新規事業、資金、人材、ナレッジ、インフラ、政策の6要素がダイナミックに連動することが必要だとする。その上で、湘南アイパークのエコシステム醸成に向けた決意を次のように語った。

エコシステムの成長に欠かせない6要素(オンライン発表会のキャプチャー)
エコシステムの成長に欠かせない6要素(オンライン発表会のキャプチャー)
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 「これらを実現するために、湘南アイパークでは産官学のさまざまなプレーヤーが知恵を持ち寄り、積極的なコミュニケーションを図りながら解決策を導き出している。ここから新規事業が次々に生まれ、世界につながるエコシステムを形成していきたい」(藤本氏)

(タイトル部のImage:剣持 悠大)