服薬支援以外の機能も

 CRCの業務をサポートする機能も充実している。CRCとは、治験を参加する患者が円滑に治験を進められるようにサポートする専門スタッフを指す。患者が安心して治験を進められるように、患者の生活や病気の状態など全体を考えたうえで、適宜分かりやすく伝えるスキルを備えていなくてはならない。

 このようにCRCは高度な知識を備えていなければならないにも関わらず、看護師などに比べてまだまだ認知度や評価が低いというのが実態。このため、CRCになりたがる人が少なくなっており、このままだとさらに治験データが集まりにくくなってしまう危険がある。

 同アプリでは、前述したようにこれまではCRCが主にサポートしていた薬の服用タイミングなどをアプリが管理してくれる。また、CRCから患者に向けて発信が可能なメッセージ機能も搭載。CRCからのメッセージは、やはり通知で知らされるので、患者に対して必要に応じてメッセージでサポートできる。

 アプリはこのほかにも、CRCをはじめ製薬企業の社員やメディカルスタッフが患者向けに書き込む「掲示板」機能、治験参加カードなど患者向けの資料をPDFで保管する「ライブラリ」機能、疾患情報に関連した服薬情報を掲載した「服薬ガイド」機能などを備えている。治験に関する情報を、ワンストップで提供できるわけだ。価格は製薬企業の治験1プロジェクトあたり、月額で20万円から。