製薬会社と患者を結ぶプラットフォームを提供

 Buzzreachは、「治験のサポート」に力を入れているベンチャー企業だ。今回のアプリの提供に先だって、ことし3月には治験情報発信プラットフォーム「puzz(パズ)」の提供を開始している。puzzは、製薬企業や医療機関が治験情報を掲載し、患者などに向けて情報発信ができるプラットフォームである。

 同プラットフォームを開発したのは、やはり新薬の開発期間をできるだけ短くしたいという思いからだ。前述したように、新薬の承認を得るためには、治験において一定量の有効データが必要となるが、そもそも治験を行う患者が見つからなければ、治験が始まらない。従来、主には医療機関が治験に参加してもらう患者をリクルーティングしていたために、必要な数が集まらず、治験の期間を延長せざるを得ないことが多くあった。

 そこでBuzzreachは、製薬企業が治験情報を発信できるpuzzと、それに加えて患者と臨床試験実施医療機関を繋ぐメディア「smt」を開発した。smtは、新しい治療法を必要とする患者に対して治験のマッチングサービスを提供するもの。患者や家族が症状に合った治験を検索して応募ができる。

「puzz」と「smt」の連携(出所:Buzzreach)

 製薬企業がpuzzに治験情報を登録すると、その情報はsmtにも同時に反映される。患者が、もしsmtに登録された治験情報の中から、受けてみたいものが見つかれば、それに応募する。条件が合えば実際に治験が始まるという仕組みだ。

 現在、日本において製薬会社の治験プロジェクトは700以上あるといわれている。製薬会社がしのぎを削って新薬の開発を進めているが、承認を得るまでには10年以上かかるのが当たり前だ。この期間をできる限り短くし、患者により有効な新薬を提供するべく、Buzzreachは今後も治験情報の拡散に力を入れていくという。

(タイトル部のImage:Buzzreach)