これが実証実験結果のポイント

 北里大学大学院の田中克俊教授や木村理砂医師など、実証実験のチームメンバーによる考察は下記の通りである。

  • 「森林環境で過ごすことにより、都内オフィスで働いていたときよりも心身の状態が良好になった」
  • 「80%の参加者に、森林環境では都内オフィスより興味が高まり活性化する傾向がみられた」
  • 「森林環境と都内オフィスにおいて同様の作業を実施したところ、森林環境のほうが作業成績が高まる傾向がみられた」
  • 「脳波測定により、森林環境では心穏やかに快適性を保ちながら作業していることが検証された」
長野県信濃町の森林環境における、被験者の全般的な脳波測定結果。「興味関心が高まり、脳が活性化している状態」を示す指標を解析すると、被験者の80%で、この指標が都内オフィスよりも上昇したことが分かった(出所:Nature Service)
長野県信濃町の森林環境における、被験者の全般的な脳波測定結果。「興味関心が高まり、脳が活性化している状態」を示す指標を解析すると、被験者の80%で、この指標が都内オフィスよりも上昇したことが分かった(出所:Nature Service)
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被験者のクレペリンテスト(単純計算などの作業を繰り返し実施させることで処理能力を評価するもの)を実施した結果、信濃町の森林環境においては都内オフィスに比べて作業成績が向上した(出所:Nature Service)
被験者のクレペリンテスト(単純計算などの作業を繰り返し実施させることで処理能力を評価するもの)を実施した結果、信濃町の森林環境においては都内オフィスに比べて作業成績が向上した(出所:Nature Service)
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被験者が知的作業をしている最中の脳波を測定した。信濃町の森林環境における脳波の状態は、都内オフィスにおけるそれよりも「心穏やかに作業できる傾向」が有意にみられた(出所:Nature Service)
被験者が知的作業をしている最中の脳波を測定した。信濃町の森林環境における脳波の状態は、都内オフィスにおけるそれよりも「心穏やかに作業できる傾向」が有意にみられた(出所:Nature Service)
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(タイトル部のImage:patpitchaya -stock.adobe.com)