医療・介護とリハビリテーション工学のバイリンガル

 ご説明頂いている田辺茂雄准教授は大学時代に理学療法学を学んだ。その後、大学院博士課程から工学部に移り、リハビリテーション工学を修めたという変わり種である。だからこそ医療・介護とテクノロジーの両面からモノを見ることができる。いわば医療・介護と工学のバイリンガルだ。

 「医療や介護の現場のニーズを技術者に過不足なく伝えるのは結構難しい。その逆もまた同じです。両方のことがわかっていないと伝わるものも伝わりません。私のような人材が橋渡しとなることで、より良い開発につながる」

田辺茂雄准教授(写真:末並 俊司、以下同)

 医療や介護が必要な方。そうした人たちを支えるロボット。さらに、IoTが配備されたスマートホーム。3つが一体となるには、それらが入る箱ごとデザインしなければうまく機能しない。そうした思いがロボティックスマートホームプロジェクトの根底にある。

 技術と現場のバイリンガルである田辺氏のような人が介在することで、全体のデザインの正しいカタチが決まるのだろう。