現場本位のサービス

 以前、筆者が地方都市の特養を取材していたときにこんなことがあった。

 施設のベテラン職員が80代後半の男性の着替えを手伝っているときのことだ。靴下を脱がせると、足の薬指の爪がない。職員は一瞬「あれ」という表情をしたが、慌てず靴下をひっくり返した。すると剥がれた爪がポロリと転がり落ちてきたのだ。

 実のところ、こうしたことは日常茶飯事だ。高齢になるとかぶれやカビの一種であるカンジダ症のために極めて爪がもろくなる。爪の剥がれた当人は痛がりもせずケロリとしている。とはいえ現象としては「生爪が剥がれた」のだから事件だ。できれば専門医にみせたい。ただ、病院に連れて行くほどでもないような気がする──。

 このような場合にドクターメイトのサービスがあればありがたい。

 「電話やチャットで現場の職員さんに症状の内容をなるべく詳しく説明していただき、それに対して助言を行います。もちろん、通院が必要であればそのように伝え、医療機関側につなぐこともできます。また相談内容とその答えは詳細なレポートに起こしてお渡しします。このようなデータを保存しておくことで、皆さんの健康管理の助けにもなるし、疾患と対処の事例が増えることで後々の事故防止にもつながります」