エレベーターには「ペットが乗ってます」の表示

 猫OKフロアには大浴場があり、ここに併設するかたちで動物用の洗い場も用意されている。また、共用のエレベーターには「ペットボタン」があり、猫といっしょに乗り込む際にこれを押す。すると、各フロアの階数を表示する部分にペットの文字が点灯する仕組みだ。

 「入居者の中には猫が苦手な方がいらっしゃる可能性もあります、その場合、ペットの文字が点灯していれば乗り込むのを避けていただく。そのための仕組みです」(永正さん)

浴場に併設されたペットの浴槽(写真提供:はあとふるあたご)
浴場に併設されたペットの浴槽(写真提供:はあとふるあたご)
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 また、猫フロアの壁紙は匂いや爪あとがつきにくい特別の素材を使っているとのこと。ペットにも人にも優しい配慮がなされているようだ。

 ペットと離れたくないが故に施設への入居を諦めるというケースの裏側には、ペットと別れて施設を選んだ場合に、そのペットが飼い主を失い、殺処分となるかもしれないという問題もある。ペットとの別れは人間と動物、双方にとって悲劇だ。

 つまりはあとふるあたごの猫同伴室は高齢者の福祉、動物の福祉。2つの視点を持った取り組みと言えそうだ。