One Teamで料理を作って、食べて、楽しんで

 健康を考えながら、企業内のチーム力を高めるプログラムが、「チームビルディングクッキング」だ。年代や性別、役職を問わず4〜5人程度のチームを作り、限られた時間内に役割を分担しながら料理を作り上げる。

チームビルディングクッキングの様子。チームで一つの料理を創り上げる。コミュニケーションが促進され、チーム力がアップする(写真:トータルウエルネスプロジェクトオキナワ)

 実は、料理を作るプロセスは、仕事やプロジェクトの進め方と共通する点が多く、チームで一つの作業を成し遂げることの楽しさや尊さを体験できる。実際、料理を皆で作り、皆で食すことで、「コミュニケーションが促進され、チーム内の風通しがよくなる。しかも、ヘルシーな沖縄の食だから、健康にもつながる」(菊池氏)。体験メニューについては対象者や目的に合わせて、伝統的な琉球料理をはじめ、沖縄食材を活用したアレンジ料理やメディカル料理などから選ぶことができる。

 沖縄の食をベースに健康を学ぶプログラムや、五感で体験するプログラムもある。前者が食事を取りながら健康と食に関する知識を身につける「ランチョンセミナー」、後者が料理の実演を見てから試食会やパーティーなどを通してコミュニケーションを図る「ライブクッキング」である。両プログラム共に、(1)琉球料理伝承人による沖縄食文化、(2)管理栄養士によるウエルネス、(3)沖縄食材を活用した地産地消、(4)病状に合わせたメディカル食、(5)女性が喜ぶHealth&Beauty、(6)トリプルリスク(塩分・糖分・脂肪分)解消、といったテーマが用意されている。

 この他、社員が食や運動、休養などに関する正しい知識・理解を身に付けることができる「トータルウエルネスセミナー」、沖縄の食材をベースに、それを最適に料理して自分のコンディションを整える力「食選力」や、何をどれだけいつ食べたらよいのかが身に付く「時間栄養学」について学ぶ「食&味覚セミナー」、自社でどのような健康活動を、どのように推進していけば無理なく実行性の高い取り組みとなるのかを考える「自社ウエルネス取り組み構築」、職場でも実践可能なフィットネスを指導する「運動セミナー&フィットネス」などのプログラムがある。研修やワークショップ用のツールも併せて開発している。

 このように多くのプログラムが提供されているが、いずれも軸になるのは沖縄であり沖縄の食である。「数年前に世界でベストセラーになった『ikigai(生き甲斐)』という本の中で、人々が生きがいを持って生きている地として紹介されたブルーゾーン、沖縄に足を運び、健康長寿食である沖縄の食をさまざまな角度から体験してほしい。その過程で、健康長寿の秘訣と現代の健康課題を学び、企業の健康経営推進の動機付けの機会となればいい」と、菊池氏は考える。