北陸新幹線で東京駅から約75分。避暑地で有名な軽井沢町に隣接する長野県佐久市が、首都圏での認知向上を目的とするシティプロモーションを開始した。その一環として推進するのが「地蔵健診」だ。2020年1月17日に都内で記者発表会が開催された。

 地蔵健診とは、地蔵にお参りに行くことで健康関連の情報を入手できるというもの。お祈りすると“地蔵の声”で健康知識のお告げが流れ、地蔵に併設した箱から健康関連の情報を記したおみくじを引くといったアトラクションを楽しめる。

発表会場に設置されたぴんころ地蔵(写真:小口 正貴、以下同)

 なぜ地蔵なのか。それは、地元の野沢商店街組合が成田山薬師寺の参道に2003年に建立した「ぴんころ地蔵」が佐久市の観光資源となっているからだ。ぴんころは、健康長寿で大往生を意味する「ぴんぴんころり」の略称。もともと長野県は日本有数の長寿県であり、中でも佐久市は歴史的に市民の健康リテラシーが高い地域として知られる。すなわちぴんころ地蔵は、佐久市の健康長寿シンボルでもあるのだ。

 その一方で2019年、首都圏の20〜40代の男女約2万人にアンケートをしたところ、佐久市の保険・医療・福祉の充実が認知されていないとの結果が浮かび上がった。佐久市長の栁田(やなぎだ)清二氏は「我々は健康長寿、医療の街と認識されていると思っていたので大変残念な思いをした。そこで佐久市の卓越性である医療・健康の充実を主張するため、市内外の多くの人に親しまれているぴんころ地蔵を用いて伝えていきたいと考えた」と、今回のシティプロモーションの狙いを説明した。

佐久市長の栁田(やなぎだ)清二氏