グランプリのCI Inc.は最後に登壇

■ジョリーグッド

 ジョリーグッドは、VR(仮想現実)技術を用いた発達障害者向けのソーシャルスキルトレーニングプログラム「emou(エモウ)」を開発・提供する。仮想的に再現された教室や友だちとの会話、突発的な不測事態などを本人目線で体験することで、対人コミュニケーションなどのソーシャルスキルの獲得を目指すものである。

ジョリーグッド シニアプロデューサーの青木雄志氏

 emouの特徴は3つ。第1はVRで何度でも現実空間を教材に、良質なソーシャルスキルトレーニングができること。第2が、誰でも一定水準以上のトレーニングができること。「画面の共有が可能なVRコンテンツだけでなく、トレーニング方法の進行マニュアルもセットで提供。経験が浅いスタッフでも一定水準以上で行うことができる」(同社 シニアプロデューサーの青木雄志氏)と説明。

 第3は、障害者の視線データを自動で計測し、効果を可視化・共有できる点。視線データを確認することで、障害者の様々な課題を浮き彫りにすることが可能という。「こうした特徴が評価され、全国の発達障害支援施設に続々と導入されつつある」(青木氏)とした。

■CI Inc.

 CI Inc.は、産婦人科医である園田正樹氏が起業したスタートアップで、「安心して産み育てられる社会をつくる」ことをミッションとしている。現在開発を進めているのは、いつでも近所の空いている病児保育室をLINEアプリで簡単に予約できる病児保育ネット予約サービス「あずかるこちゃん」。病児保育事業委託者である市区町村からシステム利用料を徴収するビジネスモデルという。

CI Inc.の園田氏

 同サービスは、ホームページ上で近所の病児保育施設を検索し、LINEで予約できる。予約の際は第一希望と第二希望の複数施設を予約できるのが特徴だ。「当日朝に子どもの容体が回復しキャンセルがあった場合、予約者を第一志望にシフトし、空いたところは別の人が繰り上げて利用できる。この仕組みで特許を取得している」(園田氏)。

 現在5施設で実証実験を実施しているが、「施設スタッフがあずかるこちゃんのファンになり、他の施設や自治体の担当者に積極的に営業してくれている」(園田氏)という。

 同社は、病児保育のプラットフォームを実現していくとし、その先に保育園と連携して日中に発熱した園児を、保護者を呼ぶことなく病児施設に送迎するようなサービスをつくっていく計画だ。

(タイトル部のImage:剣持 悠大)