心の状態と月経や妊娠についての調査も開始

 研究チームは、新たにルナルナのユーザーに協力を呼びかけ、日々の心の状態が月経や妊娠に影響しているかどうかの調査解析を始めるとしている。合意を得たユーザーに、基礎体温、月経周期、心の状態を調べるアンケート(隔月)の情報を匿名で送ってもらい、解析結果を「女性が活躍しやすく子どもを産みやすい社会のありかた」を考えるために役立てるのが狙いだ。

国立成育医療研究センター社会医学研究部の三瓶氏
国立成育医療研究センター社会医学研究部の三瓶氏
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 国立成育医療研究センター社会医学研究部の三瓶舞紀子氏は、「協力者には妊娠希望モードか避妊希望モードかを選んでもらい、2年の予定で情報を寄せていただくことになる。それぞれ1万人ずつのデータ収集を目指すが、人数が多いほど研究精度が高まるので、この機会にぜひ協力いただきたい」と話す。

 会場に同席したエムティーアイ執行役員でルナルナ事業部長の日根麻綾氏は、「弊社のAIチームでも、女性が自身の健康管理に役立てられるアルゴリズムやプログラム開発を進めているが、基礎研究については、今回のように専門家と共同で行っている」とコメントした。

 少子化や不妊、人材不足などの問題を背景に、一生を通じた女性の総合的ケアが重要視され始めている。もちろん、女性だけでなく、男性、企業、自治体などの協力も必須といえる。今回の成果や試みも、社会全体で女性のケアを考えるための一助になることを期待したい。

(タイトル部のイメージ:monsitj -stock.adobe.com)