●アカリエ

 横浜市神奈川区に本社を置くアカリエは2013年から訪問介護、居宅介護支援、総合福祉支援のサービスを手掛けてきた。それらの介護事業に加え、現在、同社の柱となっているのがIT事業。会社設立時より人手不足に悩まされる中、これを業界全体の課題ととらえて、自社でIT人材を積極採用し、介護職員の採用活動の効率化や離職対策のプロジェクトを進め、複数の製品化にこぎつけた。

 同社の看板商品は「HRモンスター」。採用活動の自動化を実現するプラットフォームで、日程調整業務から24時間対応業務、応募者管理、スカウト機能(自社HPに訪れた人への自動メール配信)、データの転記業務など、様々な業務を担う。チャットボットの仕組みを使い、入社前に実際の業務シーンなどをいくつか投影させ、入社後の仕事内容を再現するといった機能も備えている。その意図として、代表取締役社長の高橋健一氏は「自社に対する理解を深めると同時に、入社後のアンマッチを防ぐ狙いがある」と明かす。

 HRモンスターを開発したのは、「介護従事者が本来やるべき業務に集中できるようにするため。そして仕事にもっとワクワクを届けたい」と高橋氏は語る。

 2021年8月にはIT事業のさらなる充実を図るため、同社の開発システム部門を分社化して、robottte(ロボテ)を立ち上げた。現在、HRモンスターを導入する介護事業所数は2300カ所に上る。

 HRモンスターの今後の展開としては、「対応領域の拡大を進めたい」と高橋氏。選考系のみならず、総務系や営業系、研修系の機能も持たせるイメージだ。

 今回のプレゼンで高橋氏は、HRモンスターの導入を希望する介護事業所に対し、通常1カ月の無料トライアルを3カ月にすることを約束。加えて、介護事業所ならびにテック企業などから、この機能を付加してほしいとか、自社のこのサービスと連携できるようにしてほしいという提案があれば、「お気軽に話をさせてほしい」と呼びかけた。

アカリエ/robottte代表取締役社長の高橋健一氏
アカリエ/robottte代表取締役社長の高橋健一氏
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