「ようこそ、5Gリアルワールドへ。そしてその先へ。」 こうしたキャッチコピーの下、次世代通信規格「5G」にフォーカスした多彩な世界感を演出したのが、NTTドコモが開催した「DOCOMO Open House 2020」(2020年1月23~24日、東京ビッグサイト)だ。最新技術を活用したソリューション、協創を進めているパートナーとのサービスなど幅広い取り組みを紹介した

 医療・健康分野でもさまざまなソリューションやサービスが披露された。既に別記事で報じた「モバイルSCOT」もその一つだ(関連記事:これが「モバイルSCOT」の実車、5Gで遠隔手術支援)。本記事では、それ以外の「5G×ヘルスケア」に関する展示の中から、幾つかをピックアップして紹介していこう。

医療健康データの収集・利活用を簡便に

 披露された一つが、人々の生活習慣や健康状態などのログを簡易に収集・分析・活用するプラットフォーム「HealthTech基盤」。IoT機器やスマートフォンのヘルスケアアプリなどから5Gを介して登録された医療健康データを、医療機関や自治体、健康保険組合、企業などが利活用するための基盤である。

 基盤に集積されたデータを分析することにより、それぞれの事業者は、生活習慣病の低減や個別化予防による医療介護費の抑制、公衆衛生管理、マーケティングなどに役立てられるとしている。

データ収集・分析・利活用を簡便化するHealthTech基盤(写真:Beyond Healthが撮影、以下同)

 基盤の利用パートナーは、調査分析の対象とする集団から必要な医療健康データを収集する。その際に基盤が持つ同意取得機能を使うことで、データ収集・利活用の同意を簡便に取得できる。基盤にはドコモサービスの利用者IDであるdアカウントと連携する機能も実装する。dアカウントと連携することにより、利用者の属性情報や行動履歴などとのひも付けが可能になる。

 収集したデータを基に疾患リスクを算出したり、食習慣や活動パターンなどのライフスタイルを推定したりすることも可能にするという。こうした分析機能をパートナーとなる事業者が活用して、それぞれの課題解決に生かせるようにする。「健康データから疾病予測などを提供し、パートナーとともに新たなヘルスケアサービスにつなげられないか検討している」(展示説明員)。