治療用アプリを手掛けるスタートアップのCureAppは、高血圧に対する治療用アプリの治験を開始したことを明らかにした。既に2019年12月から全国12施設での治験を始めているという。2021年の薬事申請を目指す。

記者会見に登壇したCureAppの佐竹氏(写真:加藤 康)

 同社は既に、ニコチン依存症の治療用アプリについては治験を終え、薬事承認・保険適用に向けた調整段階に入っている(関連記事)。今回はこれに続き、同社にとって2例目の治験開始となる。

CureAppが手掛ける3つの治療用アプリの開発段階(図:CureAppの説明資料を基にBeyond Healthが作成)

 今回の治験は、高血圧領域の第一人者である自治医科大学 内科学講座循環器内科学部門教授の苅尾七臣氏らと共同で実施する。降圧薬による内服治療を受けていない患者を対象に、治療用アプリの有効性と安全性を評価する。

 具体的には、高血圧治療ガイドライン2019に沿った生活習慣の修正に加え、治療用アプリを使用する群と、ガイドラインに沿った生活習慣の修正のみを行う群の2群に分け比較検討する。主要評価項目は、治療開始後12週時点における自由行動下血圧測定(ABPM)注1)による24時間の収縮期血圧注2)の平均値のベースラインからの変化量だとする。

注1)自由行動下血圧測定(ABPM)は、普段の生活をしてもらいながら 24時間一定間隔で継続的に血圧を測定する検査。血圧は様々な要因で上下するので、血圧の日内変動(1日の変動パターン)を知ることができる。
注2)収縮期血圧は、血圧測定で測定する高い方の血圧のこと。

 目標とする症例数は、治療用アプリによる介入群が180例、対照群が180例、合わせて360例。2020年9月までの期間で実施する予定だ。