「既に有力な製品が存在する領域を避けた」

 今回のような排泄の介助を支援するロボットは、厚生労働省と経済産業省が推進する介護ロボットの開発・実用化の重点分野の一つ。商品化されているものには、要介護者の状態を「非接触・非拘束」か「接触・拘束」で検知する2つのタイプがある。その上で、排泄の検知については、「排泄したこと」あるいは「排泄を事前に予測」のどちらかに分けられるという。

 このうち既に有力な製品が存在するのが、「非接触・非拘束」タイプで「排泄したこと」を検知するロボット、および「接触・拘束」タイプで「排泄を事前に予測」するロボットの領域だと竹内氏は言う。そこで、今回は競合が存在しない「非接触・非拘束」で「排泄を事前に予測」する領域での開発をターゲットにした。

実証グループのプランを発表した永和システムマネジメントの竹内氏

 この領域に相当するロボットとしては、前述の心拍数から排泄を予測する方法以外にも2つロボットを試作したという。日々の食事時間や排泄時間を記録した介護日誌から排泄パターンを推測するロボットと、カメラ映像から排泄衝動の行動を解析するロボットである。その中で、最も実現性が高かったのが、心拍数から排泄を予測する方法だったという。


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