鏡面仕上げを施された大型ディスプレーに自分の姿を映しながら、画面に表示されるトレーナーの動きをまねる──ここ数年、スマートミラー市場においてヘルスケアやフィットネスはキラーコンテンツとされてきた。ただし、スマートミラー自体は値段が高くサイズが大きいこともあり、一般家庭への普及はまだまだといった状況だ。

 こうした立ち上がりの鈍い日本のスマートミラー市場に、果敢に挑むスタートアップ企業が登場している。2020年7月創業のミラーフィットだ。このほど、主にフィットネス用途に向けたスマートミラー「MIRROR FIT.」の先行販売を、クラウドファンディングサイト「Makuake」で開始した。

 目標金額に設定した100万円は受付開始1分でクリア、開始約30分で2000万円を突破するなど、人気ぶりを見せている。1セット(本体+数カ月分のアプリ利用チケット)の価格から推測すると、約130台分に相当するとみられる。今回の受注分については2022年7月末までの出荷を予定している。

「Makuake」でスマートミラー「MIRROR FIT.」先行販売プロジェクト開始後に開催された発表会で登壇した、ミラーフィット 代表取締役の黄 皓氏(写真:日経BP)
「Makuake」でスマートミラー「MIRROR FIT.」先行販売プロジェクト開始後に開催された発表会で登壇した、ミラーフィット 代表取締役の黄 皓氏(写真:日経BP)
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 MIRROR FIT.は、家庭や法人での利用を想定した全身大のスマートミラーで、縦型32インチのタッチパネル式ディスプレーを使い、自分の姿を映しながらインターネットからのコンテンツ配信やライブ配信といった動画を再生しつつ、運動などを行うというもの。本体の一般販売予定参考価格は16万4780円(税込)で、専用コンテンツ(「MIRROR FIT.アプリ」)の利用には別途、月額6578円(税込)が必要となる。

 同社 代表取締役の黄 皓氏は、時間のない現代人に向けて「“今運動したい!”をかなえるサービス」と説明する。提供する運動は筋トレやヨガ、ストレッチ、ゴルフなど13種類で、500本以上のコンテンツを用意した。僧侶による座禅と読経といった個性的なコンテンツから、ジムなどでも導入されているグループエクササイズコンテンツ「LesMills(レズミルズ)」のような大手コンテンツ事業者によるものまで、多様なエクササイズを自分の都合に合わせて実施できる。

 ライブ配信であれば、トレーナーや他の参加者とチャットなどでコミュニケーションしながらの運動も可能だ。今後、同社ではフリーのトレーナーと契約し、2022年10~11月頃に、マンツーマン指導に向けたマッチングサービスを開始する予定だ。