単に“いつでもどこでも”だけではないメリット

 OUI Inc. 代表取締役の清水映輔氏は、スマートフォンを活用した狙いを単に“いつでもどこでも”だけではないと語る。「位置情報を利用すれば、その地域でどのような眼病患者が存在するかも把握できる。既存の医療機器以上に、さまざまな情報を得ることが可能になる」(同氏)。

「マラウイ共和国の眼科医療における医学部発ベンチャーの使命と役割」をテーマにした特別カンファレンス(2020年2月20日に開催)で語るOUI Inc.の清水氏

 同時に、重要なターゲットと位置付けているのが、途上国や被災地など。「細隙灯顕微鏡などの検査機器がない環境でも、スマホさえあれば手軽に眼科診療できるようになる」(清水氏)。既にSECについては、ベトナムやモンゴル、アフリカ諸国などでの実証導入が始まっているという。

 失明原因の半分以上は、適切な診断と治療で克服が可能な白内障だとされる。清水氏は、今回のソリューションによって簡便な早期診断を可能にすることで「我々のミッションである『2025年までに世界の失明を50%に減らす』ことを目指す」と意気込む。


(タイトル部のImage:Beyond Healthが撮影)