これが選手19人のデータ、同じ生活環境でも腸内環境は見事に異なる

 検体を提供するU-18の選手たちは京都府城陽市の選手寮「RYOUMA」で寮生活をしており、食事、睡眠、運動などはほぼ同じ環境といえるものだ。U-18との実証実験では年間6回、2カ月に1度の割合で検査する。すでに2020年2月初旬に初回の検査を終えており、鈴木氏は選手個々人の腸内環境の様子をグラフで示した。

 「これが選手19人のデータ。生活環境が同じでも一人ひとりの腸内環境は見事に異なる。この差が何なのかをトレーナーやスタッフと話し合いながら推測し、1年間サポートしていく」(鈴木氏)

鈴木氏が示したU-18選手の腸内環境データ。生活環境が同じでも数値はバラバラ

 京都サンガF.C.は2019年のJリーグ「最優秀育成クラブ賞」を受賞するなど、選手の育成力は一定の評価を得ている。運営母体である京都パープルサンガで代表取締役社長を務める伊藤雅章氏は「育成クラブであるサンガにとって、いかに選手のパフォーマンスを向上させるかは大きなテーマ。AuBに便の検体やバイタルデータ、食事データを提供しながら腸内の状態を可視化することは、将来的にサンガにとっても大きなメリットだ」とコメントした。

京都パープルサンガ 代表取締役社長 伊藤雅章氏。U-18所属選手で学力基準を満たした生徒は立命館宇治高等学校へ通学。京セラ、京都サンガF.C.、立命館学園が協力した文武両道の「スカラーシップアスリートプロジェクト」を推進している