「アノテーション」プロセスの高速化も

 ゲノムデータは、がんにとどまらず、新型コロナウイルス感染症の患者が重症化するか否かにも生かせる可能性がある。井元氏は、「イタリアとスペインで重症新型コロナウイルス感染症患者の遺伝的な背景について論文報告されている」と説明する。

東京大学医科学研究所ヒトゲノム解析センターセンター長の井元清哉氏

 現在、東京大学医科学研究所も参加する「コロナ制圧タスクフォース」の中で、日本人集団やアジア人集団での新型コロナ重症化や死亡率との関与についての遺伝的解析のプロジェクトが進んでいるという。これに向けて、2020年3月にはSHIROKANEの計算リソースの無償提供を始めている。

 エヌビディアでは、今回高速化した二次解析のプロセスだけではなく、二次解析によって特定した異常の臨床的な意義を解釈する「アノテーション」のプロセスの高速化も進めるとしている。


(タイトル部のImage:monsitj -stock.adobe.com)