「電気」の技術を有する村田製作所と「繊維」の技術を有する帝人フロンティアの合弁によって2020年に誕生したピエクレックス。同社が手掛けるのは、人の動きを抗菌力に変える繊維「PIECLEX」。応力を加えると表面に電気が発生する特性を持つポリ乳酸(PLA)を利用し、その電気を使って抗菌効果を発揮するメカニズムを備えた繊維である。

 同社とデサントジャパン、UHA味覚糖は2022年3月16日、3社合同会見を開催。PIECLEXの特性を活用した新製品を発表した。デサントジャパンのデサントブランドのマウスカバー「PIECLEX MASK(ピエクレックスマスク)」と、UHA味覚糖の「DOMAC(ドゥーマック)グミ」である。

左からUHA 味覚糖 執行役員・バイオ開発ディビジョンリーダーの松川泰治氏、ピエクレックス 代表取締役社長の玉倉大次氏、デサントジャパン ブランドマーケティング部門 エキップメント開発部 部長の岡田基生氏
左からUHA 味覚糖 執行役員・バイオ開発ディビジョンリーダーの松川泰治氏、ピエクレックス 代表取締役社長の玉倉大次氏、デサントジャパン ブランドマーケティング部門 エキップメント開発部 部長の岡田基生氏
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 デサントジャパンのPIECLEX MASKは、PIECLEXを外側に使用。フチの部分に極細繊維の「ナノフロント」を使用することでズレにくさとフィット感を高めたことで、「口を動かしたときに、マスクの表面もしっかり動く」(同社 ブランドマーケティング部門 エキップメント開発部 部長の岡田基生氏)。

PIECLEXによる抗菌作用イメージ
PIECLEXによる抗菌作用イメージ
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 UHA味覚糖のDOMACグミは、「マスクの下で噛むのに心地よい弾力を実現した」(同社 執行役員・バイオ開発ディビジョンリーダーの松川泰治氏)。帝京大学 医真菌研究センターとの共同開発で生まれたオリジナルの食品成分である「DOMAC」を配合した。DOMACは、ライチ由来のポリフェノールやシナモンなどの食品に含まれるアロマ成分群を組み合わせて作ったものの総称。舌苔に含まれる「カンジダ菌」に働きかけて「口や舌の環境を総合的に整える」(同氏)という。