オムロン ヘルスケアは、心電計付きの上腕式血圧計「HCR-7800T」を2022年3月22日に発売した。不整脈の一種である心房細動の早期発見・治療介入を目的とした製品である。(関連記事:心電計付き血圧計、オムロン ヘルスケアが発売

心電計付き上腕式血圧計「HCR-7800T」(出所:オムロン ヘルスケア、以下同)
心電計付き上腕式血圧計「HCR-7800T」(出所:オムロン ヘルスケア、以下同)
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 記者会見では、京都府立医科大学大学院医学研究科 循環器内科学 教授の的場聖明氏が登壇。「心血管イベントをゼロに」をテーマに講演し、医療現場の視点から見た今回の新製品について語った。

 心房細動は、心臓にある“心房”に問題が生じる疾患。加齢、高血圧、糖尿病、肥満、睡眠呼吸障害、高尿酸、喫煙などが原因で、心房の構造が薄くなったり硬くなったりすると、電気的リモデリングが発生して心房細動になると的場氏は言う。すぐに命にかかわる問題ではないが、血流がよどんでしまうことから「血栓ができやすくなり、それが頭に流れてしまうと脳塞栓を起こしてしまう」(同氏)。

 日本の心房細動の患者数は推定で100万人を超えており、高齢化にともない「今後も増えると予想されている」(的場氏)。心房細動には慢性的な「持続性心房細動」や、時々にしか起こらない「発作性心房細動」があるほか、症状が出る人もいれば、出ない人もいるという。では、どうすれば心房細動を見つけることができるのか。

 健康診断や人間ドックなどで受けられる一般的な心電図検査では、心房細動が見つからないケースもあり得る。そこで、「24時間ホルター心電計」を1日装着することで、脈の乱れを見つける手段がある。しかし、それでも見つけられないケースもあることから、家庭や外出先で動悸などの症状が起きたときに自分で心電図を記録できる「携帯心電計」も存在する。しかし、これは症状が出て装着するものであり、ポイントとなるのは「症状がない場合の対応」だという。