パナソニックは、介護・福祉施設や病院などに向け、歩行に不安を感じる高齢者への継続的な歩行トレーニングを支援するロボットを使った「歩行トレーニング支援サービス」の提供を開始した。ロボットを押して歩くと、その人の歩行能力に合わせた負荷や目標距離・時間のトレーニングを実施する。トレーニング結果は自動で計測・記録されてクラウド上のサーバーに蓄積され、施設スタッフの管理業務負担軽減にもなるとする。

「歩行トレーニング支援サービス」では歩行トレーニングロボット「Walk training robo」(KY-WTR502S)をリースする。同ロボットはパーソナルケアロボット(生活支援ロボット)の安全性に関する国際規格「ISO 13482」を取得している(出所:パナソニック)

 歩行トレーニングロボット「Walk training robo」(KY-WTR502S)は、ハンドルを押しながら歩くと、進む方向と逆向きにモーターでAI(人工知能)によりユーザーに合わせ最適化した運動負荷を与えるというもの。通常歩行に比べて標準で約50%運動強度が増すように負荷が加わる。ハンドルを押すので、下半身だけでなく上半身を含めた全身運動になるとする。

 ハンドルや車輪にセンサーを内蔵している。ハンドルに加わる力や車輪の回転情報などの各ユーザーの利用データを自動で計測してサーバーに蓄積し、速度や継続性、左右バランスといった歩行能力を推測し、運動負荷や歩行時間、距離といった目標を最適化する仕組みだ。利用者や施設スタッフが計測を意識することなく、使い続ければ自動的に学習されトレーニング内容が最適化されていく。

 個人設定はハンドル中央下部のカードリーダー部分にIDカードをタッチすることで呼び出される。ハンドル高さはあらかじめ登録した身長に基づいて自動で調整され、目標の歩行距離や時間なども自動で提示されるので、利用者交代時の準備は不要で効率的な運用が可能とする。

 歩行トレーニング終了時(目標達成時や終了選択時)には本体画面でトレーニングの結果を表示し、運動のモチベーション維持に役立てられるとする。本体は4G回線でインターネットに接続されており、データはクラウドサーバーにも自動で転送される。データを分かりやすくまとめたPDFを出力してユーザー本人や家族のモチベーションアップに役立てられるほか、施設スタッフは管理画面からトレーニング結果を一元管理したり、データを記録や報告書などの作成に利用したりできる。

「歩行トレーニング支援サービス」のイメージ図(出所:パナソニック)