手術室内の各機器の情報は一画面上に統合され、情報空間を可視化することで術者を支援する(写真:Beyond Health)

 手術室をあたかも1つの医療機器として機能させるスマート治療室「SCOT」(Smart Cyber Operating Theater)――。その最上位モデルが東京女子医科大学病院に設置され、臨床研究が始まった。

 このプロジェクトは、IoTやAIを活用してさまざまな社会問題を解決する第4次産業革命になぞらえ、第4次医療革命「Medicine 4.0」と提唱し推進してきたもの。構想の完成形となる最上位モデルが、いよいよ事業化に向けて動きだした格好だ。

 プロジェクトを主導してきた東京女子医科大学 先端生命医科学研究所 教授の村垣善浩氏は2019年4月に開催した記者会見で、米国のアポロ計画に当たる壮大な挑戦とと目標に例え、次のように展望した。「SCOTのムーンショットは、1病院1SCOTが最終目標だ。ロボット化した国産の治療技術を実装し、自動車に次ぐ輸出の切り札として治療室を産業化していく」。

東京女子医科大学 先端生命医科学研究所 教授の村垣善浩氏(写真:Beyond Health)