治験で確認した有効性とは…

 記者会見では、2017年10月~2018年12月に行った第三相臨床試験(治験)の結果を報告した。国内の31医療機関で584人を対象として、ランダム化比較試験を実施した。

 治療用アプリを用いた介入群と対照群に無作為に分け、24週間使用した比較試験である。対照群では治療用アプリの有効性を科学的に明らかにするため、治療効果の期待できないアプリを偽薬として用いた。両群とも禁煙外来の標準的な禁煙治療プログラム(12週間)と同時並行して行われ、禁煙治療プログラムにどの程度の上乗せ効果があるか検証した。

さいたま市立病院内科科長の舘野氏

 その結果、主要評価項目(9~24週の継続禁煙率)では、介入群が63.9%、対照群が50.5%となり、禁煙の継続率は介入群が有意に高いことが報告された。さいたま市立病院内科科長で慶応義塾大学病院禁煙外来の舘野博喜氏は、「上乗せの禁煙効果の13.4ポイントは、(禁煙補助薬の)バレニクリン維持療法にも匹敵、凌駕する」と評価する。また、治療用アプリの使用を止めた後の52週目まで追跡しても有意差は変わらず、「介入群の禁煙率が高く、効果が長続きすることが分かった」(同氏)とした。

(タイトル部のImage:加藤 康)