新生銀行を母体とする新生キャピタルパートナーズでは、ライフサイエンス投資に特化したファンド「New Life Science1号投資事業有限責任組合」を2019年2月に設立。創薬やデジタルヘルス分野への投資に注力している。同社でパートナーを務める栗原哲也氏は「TECH FOR LIFE CHALLENGE DAY」(2019年5月24日)に登壇し、ベンチャーキャピタル(VC)視点から日本のヘルスケアビジネスの現状について報告した。

 栗原氏自身、日興シティグループ証券(現シティグループ証券)を経てバイエル薬品に転職した背景を持ち、ヘルスケア業界の買収や資金調達に深く関わってきた。冒頭、栗原氏は「ヘルスケアビジネスは日本のさまざまな課題を解決する非常に可能性のある分野。VCとして、ステークホルダーとベンチャーを結ぶ潤滑油になりたい」と力強く述べた。

新生キャピタルパートナーズの栗原氏(写真:小口 正貴)

 まずはヘルスケアビジネス先進国である米国の現状について語った。米国ではすべてのベンチャー投資の1割ほどをデジタルヘルスが占めるほどまでに右肩上がりで成長しており、確実に市民権を得ているとする。さらに未上場にもかかわらず市場価値が10億米ドル以上あるユニコーン企業は現在7社あるとされ、非常に活気に満ちた状況だ。